un mois d'absente

1ヶ月、一人になった。彼はアメリカへ出かけて行き、楽しそうに過ごしていた。私は仕事へ行き、同棲している部屋へ帰宅し、手抜き料理を作ってパソコンでドラマを見ながら頬張った。その間に、仕事を辞める決意をした。もう本当に、最初にこれは違うと思った感覚を信じるのが一番だと改めて思った。面接の段階で、「これは違う」と思ったのを鮮明に覚えている。経験だと思って数年続ければいいかもしれないと思ったのも確かで、最終面接の時に(最終だとは伝えられていなかったが)、やりたいという意思を示した。結局、「これは違う」と思ったことが仕事全体に影響したことで、具体的に言えば、テレビは視聴者ありきであること、尺が限られているため専門性を欠くこと、第一報が重んじられること、と言ったところか。アシスタントが命だと記者は言った。しかし、私はアシスタントを5年も10年も自分を騙しながらできるほど、ずる賢くなれないし、地位が欲しいわけでもない。修士2年の勉強を初めて、すごく楽しいと思う。これでいいと思う。我慢しながら、金曜日を待ちながらお金を稼いで、気分転換に買い物をするような生活をしたくないのも確かだ。私は天邪鬼だし、わがままだ。

それでも、会社側がこんなにも引き止めてくるとは思っても見なかった。結局、退職の意を伝えてから1ヶ月が経ち、またこれから辞めるのに1ヶ月かかりそうだ。やれと言われたことをやり、必要そうだと思われることをやり、分からないことを聞き、と言ったことをしているだけだのに、なぜゆえに、なかなか見つからないというのかよく分からない。私より優秀な人は世の中に万といるだろうし、と思うのだが、なんともありがたい言葉をたくさん頂戴した。

と言っても、私の意思は固く、なんとも体もきつい。

あれよあれよとしている間に、1ヶ月が過ぎ、もうすぐ日焼けした彼が帰ってくる日が近い。この人と過ごしていきたい、なぜかそう思った1ヶ月だった。私は彼を愛している。