糸口

誰と話しても、何をしていても、とにかく自信もないし自分のことを誰かに相談しても仕方ないだろうと思ってしまうくらい卑屈になっている時期で、研究も仕事もうまくいっていないという考えが自分を覆ってしまっている。

講演会にいらした先生らとお食事する時に、一人の教授が「何か認められないとやってられないよ、それは」のようなことを言っていて、あぁきっと私にはこれが今ないんだろうなと思った。今年論文を終えられる目処もついていない。終わったとしても博士課程に行けないだろうと思っている。社会に対して何か生産的なことができていないことがとても苦しいんだろうなと分かってしまった。

自分のやりたいことがはっきりしていないから余計に人にも説明できないし、一人でぐるぐる考えるだけで糸口は何も見えてこない。今の研究だって結局書き終わらないと私の言いたいことは誰にも伝わらないし、今は何も言いたいことが見つかってもいない。

自分を省みる時間というのは、本当に大事な時間だったんだろうな、と改めて思う。それが一緒にできた人がいた時間も共有できた話もきっと私の栄養になってたんだろうと思う。私は、そういう友達から遠く遠く離れてしまっていて、自分だけで消化できていないものがたくさんあるのかもしれない。

溌剌と初々しくいたいと思いながら、なかなか卑屈な自分が嫌である。

去年の論文が満足に認められず、今年の論文内容の発表に最低な点をもらい、自分の論文テーマにも納得いかず、研究方法も見つからず、それを解決するだけの時間も仕事に取られ、本当に悪循環なんだろうな。

ジャーナリズムについて何か書きたいなぁ。そのためには今年の論文終わらせないと、いけないんだけどなぁ。テーマに何か面白みを見つけないとやっていけないんだなぁ。

 

誰かと話そう。