分からないこと

なぜ紛争や戦争はなくならないのだろう。

なぜ人は命をかけて戦うのだろう。

中学生のころ、同級生と一緒にアメリカのアフガニスタン侵攻映像を目にしてから、ずっと考えてきた。私たちは小さな頃から、「喧嘩はよくない。話し合おう。」と育てられてきたのではなかったか。人の命を掛けてまで、守るべき信念などあるのだろうか。国の長が決めたから、戦いの決定になんの関係もない一般人が戦場に出ることの不条理。

戦争に関しては、どこをどうやっても理解できない。

戦争は良くない。世界が平和になってほしい。そう思って国連に行きたいと思った。大学で国連公用語を専攻し、国際法をやってみれば、なんと第二次世界大戦後に、理論上は戦争を繰り返さないという理念でできた国連でさえ、各国の利益がまず考慮に入れられて動いていることに失望した。

他国が、自国の経済にとって有利に働くならば同盟・協定を結び、または有利に働くよう搾取し、大きな経済的効果をもたらす思惑が働けば、戦争までやってみせる。

どうしても理解ができない。

国の経済的な豊かさが、国民の貧富の差を埋めていると考え難い状況で、富裕層はますます富み、貧困は進行し、それでも豊かさを求めて戦いを挑発する。

石油利権、武器輸出、戦後の再建経済など。

背後に経済的要因があるにせよ、首脳たちは、「民主化」「地域安定化」「対テロ」と称して敵地に介入していく。最終手段として武力が存在すること自体に疑問を呈する政治家はいないのか。

ISに対する空爆がヨーロッパでのテロを減少させたか。

湾岸戦争での恨みが貿易センタービルの破壊につながったのではなかったか。

それに対するアフガニスタン攻撃が、ISの形成を助長したのではなかったか。

 

私は、どこまでいっても戦争が手段の1つになっていることに理解が追いつかない。